土壌汚染とは
土壌汚染とは、工場等で使用された有害な化学物質が漏れたりこぼれたりして、また、有害物質を含む排水が漏れたりして、土壌を浸透しながら土壌に留まったり、地下水まで達して広範囲に拡散している状態をいいます。そのため、隣接する地域からのもらい汚染となってしまうおそれもなくはありません。
一旦、土壌に浸透した有害物質は時間が経ってもなくなることはなく、今は工場など有害物質を扱う施設がなくても、土壌汚染状態になっている場合もあります。また、盛土や埋立てなどで敷地内に持ち込まれた土壌が汚染されている場合もあります。
土壌調査が必要な理由
土壌汚染は土地の表面ではなく、目に見えない土壌中で発生します。
土壌汚染による国民の健康を保護することを目的として作られた法律(土壌汚染対策法)では次の条件に該当する場合は土壌調査を義務付けています。
① 有害物質を取り扱っていた工場を廃止する場合
② 3,000m2以上の土地の形質変更(土地の掘削・盛土で形状を変更)する場合
③ 工場跡地などで、土壌汚染のおそれが高く、人への健康被害を及ぼすおそれがある場合
このほか、自治体の条例や、「土地の売買に当たって」、「土地の資産価値を調べる」などの目的で、自主的に調査を行う場合があります。件数では自主的な調査が圧倒的に多く行われています。
土壌汚染は長い時間が経過しても改善されることはありません。土壌調査では初めに土地の利用履歴を登記簿謄本などの資料に基づいた書類調査を行い、汚染のおそれが多いと認められた場合には地表から約1m下のガス調査や、ボーリングをして地中の試料を採取し化学分析を行います。
検出された物質が利用履歴で使用されていた物質と合致した場合には、時間を遡って賠償を迫られることもあります。事業をやめた、始める前等、節目の土壌調査をお勧めいたします。
なお、環境省がまとめた業種別の土壌調査では金属製品製造業に続いて洗濯、理容・美容、浴場業敷地から基準値を超える汚染がありました。
タツノ環境事業の業歴
当社は、ガソリンスタンドをはじめとした燃料給油設備や施設の建設・保守業務に携わる企業として、専門知識と長年の経験で培った技術を活かし、環境問題が社会問題として取り上げられる前より土壌の調査、分析、浄化対策を行ってまいりました。
これまで、8000サイト以上で土壌調査を実施いたしました。土壌修復工事も100件以上にのぼります。
ワンストップサービス
当社は土壌汚染対策に関する業務を全て自社で行うワンストップソリューションカンパニーです。
コンサルティング、土壌調査、環境分析、対策(浄化・修復)において、全国8支店、71営業所からの情報は事業本部と連携を取り、お客様のご要望に最適な方法をご提案いたします。
調整能力が必要な行政や近隣地域の住民との話し合いには経験豊かな自社の土壌汚染調査技術管理者が対応し、作業は自社所有のボーリングマシン、分析装置を使ってスタッフが行うため、迅速かつ低コストでワークフローを完遂いたします。